目次の人物を数えたら51人。
数え間違い?ではなかった。
著者が書きすぎてしまったようです。笑
久しぶりの韓国文学。
図書館で結構待ちました。
こんな人にお勧め
この小説はこんな方にお勧めです。
- 自分はなんて孤独なんだ(悲観的)と思っている方
(生きてる限り誰かとつながっている。
天涯孤独ってありえない) - 他人の意見に振り回されて、ストレス感じる方
(人によって正解は違う) - 他人が理解できないと悩んでいる方
(あなただけではない。誰も他人が何考えてるかはわからない)
50人もいると、同じ人間っていないんです。
年齢も性別も趣向も職業も、みんな違う。
同じ職場で働いていたとしても、考え方は千差万別なのです。
これだけ、生き方の違いを目の当たりにすると
一つの正解にこだわらなくていいんじゃないの?って
思えてきました。
自分がよいと思ったことが正解なんじゃないかなーって
思考に柔軟性が出てきます。
自分は理解していると思っていたあの人も
実はよくわかっていなかったんじゃないか?って
思えたり。
他人のことをわかっている、と確信しちゃうこと自体、
おごりなんじゃないかって思えてきます。
(他人のこと以上に自分のことをわかってなかったりするよね?)
何を食べるかよりも、誰と食べるかが幸せの決め手になる
気になる一文は下記です。
これに気づいたのは20代後半でした。
人生は地獄みたいで、楽しいのは少人数のよき友とうまいものを食べるときだけだってことを、忘れないようにです。
フィフティ・ピープル
会社の部署内での忘年会などではおいしいもの
(いわゆる高級なもの)を食べさせてもらいましたが、
彼氏や仲いい友人と一緒に行く安い居酒屋の方が
おいしく感じたんですよね。
その時に思たのです。
食事って、どんな高級なものを食べても
一緒に食べる人で美味しさが変わる、と。
よく、飲み会は参加した方がいい、と言いますが
私はメンバー見て参加するかどうかを決めます。
何を食べるのか、で参加は決めません。
(強制力のあるものは仕方なく参加しますが)
楽しそうなメンバーだったら参加する、
そうでなければ参加しない、を基準としてます。
参加しないと、次の日、会話に入れないんじゃない?
飲み会で出た情報が入手できないじゃない?
って不安があっても、参加したくないものは参加しないです。
(それらの覚悟をしたうえで、参加しないと自分で決めてる)
そういう不安を抱いて参加した飲み会(食事会)は
大した情報もなく、つまらない事の方が多いんですよね。
(自分の経験談ですが)
参加して後悔した事、多々。
評価
共感度 ★★★★☆
参考度 ★★★★☆
おすすめ度 ★★★★☆
家族、親戚、ご近所、ママ友、職場、お客さん等々。
これらは人が集まった集団です。
集団とは、一人一人の独立した人間が集まってできたものです。
偶然、条件(時間と場所等)が一致したから、その集団に属しているのです。
登場人物たちは、一つの集団にしか所属していないのかと
おもいきや、複数の集団に所属し、誰かとつながっています。
濃かったり、薄かったりする人間関係に、助け・助けられ生きているのが人間、
そんなことを感じさせてくれる小説でした。
400ページ以上ある本なので、時間のある時に
読むのがおすすめです。
韓国で起きた事件を元にしたストーリーが
いくつか登場しますので、訳者の解説を読んだ後、
本編を読むとより理解が深まります。

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