新幹線の中で読んでいたら
涙が止まらなくなりそうで、途中で中断しました。
サヘル・ローズさんがまるで語り掛けてくれるような
温かい本です。
サヘルさんの声を思い出して読みましょう。
より、臨場感が味わえます。
こんな人にお勧め
人生で辛い時、ありませんでしたか?
私はあります。
学生時代は友人も少なく。
(いじめっぽいのもあったような)
会社でとある企業に就職したら
パワハラが蔓延していて
人格否定を毎日されるような会社に3年。
(よく頑張ったよ、自分)
パワハラ会社を経験したので
最近は転職して半年で退職したっていうのもある。
(会社の体質は変わらないのがわかってるから
無理するのはやめた)
そんな時に読みたい(かった)って思いました。
- 人生で辛い状況に陥っていて、がんじがらめの状況である。
(動きたくても動けない。学生は特にそうだよね) - サヘル・ローズさんの生い立ちから、人生の切り抜け方を学ぶ。
(日本にいたら経験することはない過酷な状況です) - 生きるのが辛い。明日が来なければいいいのに、と思う。
(誰かに話す勇気がないなら、この本を読みましょう)
上記のように、今なんだか辛いと感じている方にお勧めです。
敵を作ったところで一利なし
学校の課題図書にしてもいいんじゃないかってくらい
良書だと思います。
図書館に1冊と言わず、5冊くらい置いておいてほしい。
人生には敵も味方もない
言葉の花束 困難を乗り切るための“自分育て”
この言葉は形を変えて自己啓発本でもよく見かけます。
出来てますかね?
私はできてません。
気が緩むと、つい誰かの悪口言いたくなります。
(性格悪い、、、)
自分を悪く言う人の悪口は言いたくなるし
自分にとって都合の悪い人も悪口言いたくなる。
自分が一番かわいいからね。
自分を攻撃してくる人はみんな敵って思った方が
自分が楽だから、ついやってしまう。
しかし、この方法は間違いなく幸せにはなれない。
悪口って、形を変えて自分に返ってくるからね。
(実体験で何度もある)
誰かを敵に思って、悪口言いたくなったら
こちらを見るがよろし。
悪口の予防になると思います。
悪口って、脳科学的にもよろしくないのです。
ただ、この文って”味方”もないってあります。
人の好き嫌いって、立場と環境って大きいと思うのです。
職場アルアルだと思うのですが、
自分に対して、何かあると八つ当たりしてくる上司を例にしましょう。
ちょっとしたミスさえも、おおごとにして
大声で𠮟りつけてくる人、います。
ちょっと質問をしたいだけなのに「〇〇さん」と
話しかけた瞬間嫌な顔をする人もいます。
感情的に「あぁ、コイツ合わない、、、」って人
いますよね。
当然、敵と思ってしまいます。
(できれば接しないのが一番だが、そういうわけにもいかないからね)
しかし、ひょんな事から、彼の家庭の様子を噂で耳にします。
彼は家庭では、妻も子供も相手にしてくれず、居場所のない
状況であるということを。
疲れて帰ってきても家族からの「おかえり」もなければ、夕食もない。
妻と子供は食事を済ませ、お風呂に入って
寝るだけの状態で、テレビを見て笑っている。
彼は背中を丸めて、夜な夜なコンビニ弁当とビール片手に
一人晩酌している状況だと。
(いわゆる家庭に居場所がない状況)
この状況を知っても、彼を敵とみてしまいますかね?
私たちの他者に対する”好き””嫌き”といった感情は
複数ある人格のうちの1つを見て感じているに過ぎないのです。
人間って単純ではない。
だからこそ想像力が必要で、物事をフラットに見る
スキルが必要になってくるのだと思います。
(自己防衛も含めて)
評価
道徳度 ★★★★★
共感度 ★★★★★
おすすめ度 ★★★★★
もっと早くこの本に出合いたかった。
そう思える本です。
サヘル・ローズさんの発する言葉一つ一つを
噛みしめるように読みたい本です。
何か辛いことがあったときのお守り本として
一家に1冊置いておいても損はありません。

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